主宰のあいさつ

この度は、「きっずゼミ」に興味をもっていただきありがとうございます。

愛媛県の片田舎、久万高原町の自宅のガレージオフィスで「きっずゼミ」をスタートさせて早20年が過ぎました。

それまで10年以上、教材販売を通して何千件もの小学生・中学生を持つご家庭と子供達の学習環境を見てきましたが、親がせっせと高い月謝をはらって塾通いをさせたり、家庭教師をつけてみても、大半はその投資に見合った結果が得られていないのが実情でした。
塾や家庭教師で結果を出している子は、実は塾・家庭教師のない日もちゃんと家庭学習ができている子供達だったのです。

かといって基礎力や学習習慣が身についていない子に、高額な教材を買い与えても、通信教育をやらせてみても、結局は押し入れでホコリをかぶるのが落ちでした。

教材会社もメディアの進化にともなって、紙媒体からテープ、ビデオ、FAX、パソコンなど、手を変え品を変え『勉強が楽しくなる』、『自分から進んで勉強する』などをうたい文句にセールス展開していましたが、基本的に「子供は勉強が好きではない」のです。
自分から進んで勉強するなどということは、望むべくもないことです。

正確にいうと人間には本来知的欲求がありますから、子供達も勉強はきらいではないのです。しかし学校教育は、文科省の定めた指導要領に基づいたカリキュラムにそって、いやおうなしにどんどん知識を詰め込もうとします。
どんなごちそうでも毎日食べさせられれば誰だっていやになります。
子供達のおかれているのは、ちょうどそんな状況なのです。

  •  成績を伸ばすには、基礎力と毎日の家庭学習は不可欠!
  •  子供が毎日勉強するようになるには教材を与えておくだけではダメ。
  •  毎日勉強する環境作りをしてやらなければいけない。

これを踏まえた学習法の開発を何度か会社の上層部にも提案しましたが、受け入れてもらえませんでした。

『だれもやらないなら、自分が作ってやろう。』

ちょうどその頃、父の他界により一人暮らしになる母のこと、もうすぐ生まれる娘のこともあって、半年の準備期間の後久万高原町に帰省し、『確かな基礎力の養成と学習習慣をつける』を理念に「FAX学習きっずゼミ」をスタートさせました。(現在は、スマホでも送受信可能)

オフィスは、父が車庫と併設して建てていた8畳の隠居部屋を改修し家賃は0円、添削スタッフはネットでつながった元教員や子育て休職中の先生達です。

「こんな月謝でよく毎日添削できますね。」
「月1回のチャレンジの費用と変わらないのに大丈夫?」

よくこんな質問をされますが、固定経費がかからないからです。
もちろん儲かってはいません。
それが証拠にオフィスは未だガレージオフィスのまま…(笑)
これも教材会社時代に販売し、ホコリをかぶって廃品回収に出された教材とそれを購入いただいたお客様への罪滅ぼしだと思っています。

おかげ様で「きっずゼミ」を巣立っていった子供達も千人を超えました。
その80%以上の子供達は1年以上継続して取り組んでくれています。
中には幼児から中学卒業まで10年間継続してくれた生徒もいます。

「きっずゼミ」は、決してエリート教育を目指す学習法ではありません。
将来、本人が本当に『勉強しなければ!』と思ったとき、自ら学ぶための確かな基礎力と自主学習の力を育む学習法です。

家庭学習に悩む皆様の一助となれれば幸いです。

通信教育「きっずゼミ」主宰
通信教育「きっずゼミ」主宰 大野 喜久夫